令和4年度 皆野病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 2 7 17 26 40 102 182 248 154
2022年度に退院された患者さまを10歳刻みの年齢別で表示しております。
当院は70歳以上の患者さまが75%と高齢者の占める割合が多いです。これは地域の高齢化や、施設入所されている患者さまが多いためと考えられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 31 16.35 17.54 9.68 85.03
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 28 25.86 21.11 7.14 84.07
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 23.8 23.208 13.61 15 82.6
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 9 22.11 18.57 11.11 77.11
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 6 71.67 16.97 0 92.67
内科では、高齢化に伴った誤嚥性肺炎や心不全が多く見られます。
また、腎臓または尿路の感染症(膀胱炎・急性腎盂腎炎等)による入院も多く見られます。

内科疾患で入院される患者さまは他疾患の既往症も多く必要に応じて各診療科との対診やリハビリテーション科の介入も積極的に行っています。

内科全般に於いては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、退院後の受入先(療養病棟・介護施設など)の対応が困難となっており、平均在院日数が延長する事態となっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 19 20.21 9.00 5.26 72.74
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 17 3.12 4.44 0 63.82
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 11 9.27 7.63 0 58.82
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 9 3 4.38 0 74.89
060150xx03xxxx 虫垂炎 9 4.44 5.32 0 48.56
当院外科では、幅広い疾患を診療していますが、上記の通り、特に多いのが消化器外科の患者さまです。
もっとも多いのが、ヘルニアの記載のない腸閉塞となっております。
次いで多いのが結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍(化学療法目的)での入院となっております。
続いて穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患となっております。

次いで、直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍(化学療法目的)・虫垂炎と続きます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 42 19.31 22.44 0 75.4
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 20 49.2 26.42 15 85.6
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 9 30.67 20.09 11.11 85
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 7 3 4.38 0 77.71
160980xx99x0xx 骨盤損傷 7 29.86 19.98 14.29 75.14
当院では専門医による変形性膝関節症の患者様の、人工関節置換術(膝)を積極的に行っており、1つの特色となっております。
股関節・大腿骨の骨折は発症から手術への時間が短いほど、術後の予後が良化する傾向があるため、当院での手術が直ぐには出来ない場合は、他院への転院も行っております。
次いで、胸椎、腰椎以下骨折損傷(腰椎・胸椎圧迫骨折)、骨粗鬆症を伴う股関節・大腿骨の骨折の患者様が、高齢化により増加傾向にあります。
術後を含め、早期のリハビリ及び回復期病院やリハビリ専門病院への転院も行い、多くの患者さまが在宅へ早期に退院できるように努めています。

特に高齢者の外傷に伴う疾患に於いては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、退院後の受入先(療養病棟・介護施設など)の対応が困難となっており、
平均在院日数が延長する事態となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 5 0 1 2 1 0 1 8
大腸癌 1 5 17 24 1 0 1 8
乳癌 0 0 0 2 0 0 1 8
肺癌 0 0 0 3 1 0 1 8
肝癌 0 1 0 1 0 0 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さまの人数を初発のUICC病期分類別、及び再発に分けて集計しています。UICC病期分類とは、UICC(国際対がん連合)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つの要素によって各癌をⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。 当院では胃癌、大腸癌、が大半を占めており、手術、化学療法を主に施行しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 0 0 0
中等症 3 24.67 82.67
重症 5 27.20 88.20
超重症 0 0 0
不明 0 0 0
成人市中肺炎の重症度を集計したものです。
重症度分類は、A-DROPスコアを用いて、軽症~超重症の4段階で表記しています。
高齢になる程、重症化する傾向にあり、中等度以上の肺炎から平均年齢が大幅に上昇しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 20 48.05 82.85 19.23
その他 6 34.00 85.17 0.00
当院では脳梗塞入院患者さまのほとんどを占めているのが発症から3日以内となっています。
急性期治療・リハビリ介入の他、回復期病院等への転院も行っています。
その他については、当院救急外来より転院した患者様が、急性期治療を終え、在宅復帰に向けリハビリ目的で当院に再転院するケースとなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 6 22.5 52 50 83.67
K0503 腐骨摘出術(足その他) 4 18 104.75 0 74
K654 内視鏡的消化管止血術 2 13.5 12.5 0 85
K681 胆嚢外瘻造設術 2 24.5 0.5 0 92
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 2 22 7.5 0 83.5
当院内科において上位5位までの手術について各々集計した結果となります。
内科かかりつけ患者様の合併症に対する手術が主となっております。
最も多いのが①胃瘻造設術(経口にて栄養補給ができない場合などに、腹部から胃までカテーテルを通して直接栄養補給をするための「胃瘻」を造設する手術)となっております。
次いで②腐骨摘出術③内視鏡的消化管止血術④胆嚢外瘻造設術⑤内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満)となっております。

④⑤については内科かかりつけ患者様が入院後に外科的手術が必要となった事例です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 12 10.83 7.42 0 76
K681 胆嚢外瘻造設術 10 1.1 44.14 20 81.1
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 9 0.44 3 0 48.56
K6335 鼠径ヘルニア手術 7 1 1.86 0 65.14
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 5 11 31.8 0 85.4
当院外科において上位5位までの手術について各々集計した結果となります。
当院では胆のう疾患に対して、患者様への負担が少ない、腹腔鏡での手術を積極的に取り入れております。
そのため①腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多くなっております。
次いで多いのが胆嚢炎や胆のう結石症等に対する②胆嚢外瘻造設術となっております。
続いて急性虫垂炎に対する③虫垂切除術、④鼠径ヘルニアに対する手術,大腸癌に対する⑤結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)と続きます。
鼠径ヘルニア手術・虫垂切除術については、入院してから手術までの日数が比較的早いことが特徴です。また、術後は早期に退院されています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 46 1.04 18.54 0 74.63
K0461 骨折観血的手術(大腿) 19 3.42 48.63 10.53 87.29
K0811 人工骨頭挿入術(股) 7 4.14 44.29 14.29 81.29
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 4 26.75 62.75 25 76.75
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 2 1 18 0 61.5
当院整形外科において上位5位までの手術について各々集計した結果となります。
当院では、専門医により、変形性膝関節症に対しての①人工関節置換術(膝)を積極的に実施しております。
また、高齢者の転倒などによる骨折が多く見られ、それに関する手術が2・3位となっております。
②骨折観血的手術(大腿)③人工骨頭挿入術(股)何れも大腿骨頸部骨折に対する手術です。
また、脊椎疾患に対する手術も積極的に行っており、④脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定)
⑤脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定)が4・5位となっております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 2 0.25
180010 敗血症 同一 1 0.13
異なる 6 0.76
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 0 0
180040 手術・処置等の合併症 同一 1 0.13
異なる 0 0
入院契機の「同一」・「異なる」の区分は入院の契機である疾患(入院のきっかけとなった傷病)と、入院中の最も治療した疾患が上記4つの病態と同一か否かということを分けて集計を行った結果を記載しています。
当院では高齢者の方の入院が多く、感染症が重症化する傾向があります。

手術・処置等の合併症の内訳
透析シャント機能低下、透析シャント狭窄、閉塞等
更新履歴
2023.9.25
2022年度病院情報公開しました